尖圭コンジローマの放置は危険!がんになる可能性も?

2020年04月06日

尖圭コンジローマの多くは良性腫瘍で、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で発症する感染症です。ウイルスはいくつかの型があり、中には悪性腫瘍を形成する悪性型HPVも存在します。悪性型HPVに感染してイボを放置すると悪性腫瘍(がん)を引き起こすリスクがあるので、放置することは危険です。病変部ががん化する前に治療をすれば特には問題ないので、イボを見つけたらなるべく、早く治療を開始することがとても大切です。

イボを見て感染しているウイルスが悪性腫瘍になるリスクがあるかどうかを判断することは難しいので、検体を採取して組織を顕微鏡で見たり遺伝子の型を調べる方法があります。いずれも自分でイボを見て悪性かどうかを見分けることができないので、病院やクリニックを受診するようにしましょう。

尖圭コンジローマを引き起こすHPVの中には良性型で、症状が軽ければ1年ほどで自然治癒する場合があります。それでも一般の人が良性型と悪性型のイボを見分けることは困難で、放置しても治癒しないで症状が悪化する危険性があります。そのため、自然治癒を期待すべきではありません。

その他にも皮膚に発症する性病に、梅毒があります。梅毒に感染するとイボのような病変が生じますが、尖圭コンジローマと同じように無痛性で痛みを感じることはありません。自覚症状が出にくいことから、梅毒の初期症状も見逃してしまう恐れがあります。一般の人は尖圭コンジローマと梅毒の区別がつかないので、性器や肛門の周辺に違和感やイボができた時は医師の診察を受けるようにしましょう。もしも梅毒が疑われる場合には、血液検査が実施されます。

梅毒の病変を見分けるために、尖圭コンジローマのイボの特徴を知っておくことが大切です。ウイルスに感染すると男性と女性の両方でイボなどの病変が形成されますが、男女別で特徴が異なります。男性の場合は、亀頭・冠状溝・包皮内外や肛門の周辺に多数の細かい突起物(イボ)が形成されます。女性の場合は、大小陰唇の他に膣内・子宮頭部などの性器内にもイボができることがあります。いずれも、悪性型HPVに感染すると悪性腫瘍に変化する恐れがあるのでとても注意が必要です。

HPVの感染経路は他の性病とよく似ているので、尖圭コンジローマが発症した患者の血液検査をするとHIVや梅毒などが併発しているケースも少なくありません。尖圭コンジローマを発症したら、血液検査を受けるなどして他の性病の感染の有無を調べるようにしましょう。

尖圭コンジローマの多くは良性腫瘍でがんを引き起こすリスクは高くありませんが、良性腫瘍でも性交の際にイボの部分が出血して他の性病に感染するリスクが高まるので注意が必要です。性器の周辺が出血しているとHIVなどの病原体に感染する確率が高くなってしまうので、尖圭コンジローマを放置することは梅毒やHIVなどの他の危険な性病を併発する危険性が高くなります。