HIV感染が疑われる場合は検査をしましょう

2020年02月01日

HIVに感染して実際にエイズを発症するまでに、ほとんどの人は数年~十数年もの長い潜伏期間があります。この間は全く症状が出ないので、知らずに過ごしてエイズが発症してからHIVに感染していることに気がつくというケースも少なくありません。日本国内では毎年千人以上の人が新規にHIVに感染していますが、このうち約3割の人は何らかの症状が出てから検査を受けて感染が発覚しています。

現在は数種類の抗ウイルス薬が開発されているので、HIVに感染しても適切な治療を受けることでエイズの発症を抑えることが可能です。早めに見つけて薬を飲み始めた方が治療効果が高くなり、日和見感染症を予防したりHIVが原因で起こる神経・精神障害の進行を遅らせることができます。体の免疫力が弱くなってエイズの症状を発症した後に治療を開始することも可能ですが、潜伏期間に治療を始める場合と比べると余命が短くなってしまいます。エイズの発症を抑えつつ日常生活を送り続けるためには、早めに治療を始めることが大切です。

HIVに感染しても発病するまでは無症状の期間が続くので、早期に治療を開始するためには検査をける必要があります。HIV検査は総合病院や性病専門のクリニックで受けることができますが、陰性だと健康保険が適応されないので全額自己負担になってしまいます。医療機関には守秘義務がありますが、匿名では利用することができません。

無料で検査を受けたい場合は、日本全国の保健所を利用することができます。保健所では無料でHIVや数種類の性病検査が実施されていて、申込の際に本名を記入する必要がありません。保健所を利用すれば、無料かつ匿名で性病に感染しているかどうかをチェックしてもらうことができます。

保健所で受ける方法ですが、最初に電話や窓口で予約をして受付番号や日時を教えてもらいます。予約した日時に保健所に訪問すると、簡単な問診の後に採血が行われてその日は終了です。1週間ほどで結果が判明するので、指定された日にち以降に再度訪問して結果を教えてもらいます。予約をする時に即日検査の申し込みをしておけば、採血した日に結果を教えてもらうことができます。陰性の結果が出たら感染していないことが判明しますが、偽陽性の場合は1週間後にもう一度訪問すると結果が通知されます。

病院や保健所で実施されるHIV検査は、ウイルスに対する抗体の有無で最終的な判断が行われます。感染してからウイルスに対する抗体が作られて検出されるようになるのは、3ヶ月後です。そのため、もしも陽性反応が出た場合は3ヶ月後に再検査を実施して抗体が検出された時点で感染が確定します。感染が疑われるような性行為をした直後は血中の抗体を調べても検出されない恐れがあるので、4週間ほど待ってから血液検査を受けるようにしましょう。保健所を利用すれば、採血の前に行われる問診で性行為をした日にちや状況について質問されます。